土砂降りの朝、びしょ濡れのテントを慌てて片付けてザックに押し込んだ結果、中のシュラフや着替えまでじっとり……。そんな経験から「濡らしたくないものだけは、絶対に守りたい」と思い、手に取ったのがSea to Summitの「ウルトラシル ドライサック」でした。
この記事では、実際の雨撤収のシーンでどう役立ったのかを中心に、「登山での使い勝手」という目線からレビューしていきます。軽さ・防水性・圧縮しやすさといったスペックだけでなく、テント泊や縦走での具体的なパッキング例、サイズ選びの失敗談、長く使うためのコツまで、実体験ベースでまとめました。
「ザックの中身をもう濡らしたくない」「UL寄りの装備だけど、防水対策は妥協したくない」という方の参考になるよう、他社ドライサックとの違いや向き・不向きも交えながら掘り下げていきます。
この記事でわかること
Sea to Summitの「ウルトラシル ドライサック」が、雨の中でのテント撤収にどのように役立つのかを、実体験にもとづいて解説します。軽さ・防水性・圧縮性といった特徴、メリットとデメリット、他製品との比較、具体的なパッキング例や長持ちさせるコツまでまとめました。
ザックの中身が雨でぐしゃっと濡れてしまうのが嫌な方に向けて、ウルトラライト(UL)登山の文脈もふまえつつ、耐水圧や素材スペックなどの「カタログ寄りの情報」にも軽く触れていきます。
土砂降りで痛感した「もう普通のスタッフバッグには戻れない」
雨の撤収で起きがちなこと:ぐちゃぐちゃのザックと冷え
朝の土砂降りの中でテントを畳み、濡れたままザックに押し込むと、中の服やシュラフが湿ってしまいます。その結果、下山後の冷えや匂い、乾燥の手間に悩まされがちです。
普通のスタッフバッグや布製ポーチは水を弾かないため、結局ザックの中身をすべて出して拭く羽目になることも少なくありません。
最近の軽量ザックは生地自体が薄く、防水ライナーも簡易的なものが多いので、一度ザック内に水が入り始めると、じわじわ全体に回りがちです。テント泊装備の場合、「一部濡れただけ」でも体力・メンタルの両方にダメージが出ます。
そんな状況で試した「Sea to Summit ウルトラシル ドライサック」
こうした雨撤収の場面でウルトラシル ドライサックを使ってみたところ、撤収作業が一変しました。内容物ごとに分けて入れておけば、濡れたギアと乾いたまま守りたいギアをしっかり分離でき、ロールトップの密閉で水の侵入を防げます。
特に、ダウンや替えの着替えを守れることは、精神的にも大きな安心感につながりました。
UL系の登山者が「ダウンだけは絶対に濡らすな」と口を揃えて言う理由は、雨撤収でウルトラシルを使うとよくわかります。ロールを3回以上巻いておけば、防水スタッフバッグというより「濡らしたくないもの専用の保険」として機能してくれました。
Sea to Summit ウルトラシル ドライサックとは?
ブランド「Sea to Summit」とウルトラシルシリーズの位置づけ
Sea to Summitはオーストラリア発のアウトドアブランドで、「海から頂上まで(Sea to Summit)」をコンセプトに掲げています。ヒマラヤ登山の経験を持つ創業者が立ち上げたブランドで、テント泊・縦走向けの軽量ギアに強いメーカーです。
ウルトラシルは、そのなかでも軽量防水ラインとして位置づけられたシリーズです。UL(ウルトラライト)登山の流れを受けて、軽さと機能性を両立したアイテム群として人気があります。
ドライサックやコンプレッションサック、タープポンチョ、超軽量デイパックなど、「薄くて軽いのにしっかり防水する」タイプのアイテムをまとめて「ウルトラシルシリーズ」とイメージしてもらうと近いです。
ウルトラシル素材の特徴(軽さ・防水性・圧縮しやすさ)
ウルトラシルは、薄手のシリコン/PU加工ナイロンを使用しており、とても軽量です。ロールトップ+シームシール構造により高い耐水性を持ち、空気を抜けばかなり小さく圧縮できます。重量は容量にもよりますが、数十グラム〜数百グラム程度と軽く、ザック内のデッドスペースを減らすのに向いています。
生地は15〜70デニールクラスのナイロンにシリコンコーティングをしたもので、モデルによっては耐水圧10,000mmと、テントのフライシート並みの水圧に耐えるスペックがあります。極端に薄手でありながら、PU(ポリウレタン)コーティングと縫い目の目止めにより、洗面器に沈める程度では浸水しないレベルの防水性があります。
また、完全気密ではなく、ある程度空気が抜ける構造なので、ロールトップを閉めながらギュッと押し込むと、内部の空気が抜けて体積が約1/3〜1/2まで縮みます。コンプレッションサック版(ストラップ付き)ほどの圧縮力ではないものの、「詰めたまま圧縮できるスタッフバッグ」として十分に使えます。
よく使われるモデルと容量の目安
代表的な容量と用途の目安
- 3L:電子機器や財布などの小物用
例:モバイルバッテリー、ヘッドライト、ファーストエイドなどをまとめて入れやすいサイズ感です。 - 8〜10L:替えの衣類・レインウェア用(デイハイク向き)
例:薄手フリース+Tシャツ+下着一式程度なら余裕で収まり、1〜2泊の小屋泊でも活躍します。 - 15〜20L:ダウンシュラフや厚手の衣類、テント撤収用
例:3シーズン用ダウンシュラフ+インナーウェア程度なら、20Lでかなり余裕のあるサイズです。 - 30L以上:大物や撤収後の濡れ物収納用
例:テント一式、レイン上下、濡れたグローブ類などを「濡れ物専用サック」としてまとめるのに便利です。
ウルトラシルシリーズは1L刻みに近い細かなサイズ展開があり、「寝袋専用」「濡れ物専用」といった用途ごとにジャストサイズを選べるのが特徴です。
【実体験レビュー】雨撤収の流れと、ウルトラシルが活きた瞬間
その日持っていったザックの中身とドライサックの役割分担
テント泊装備として、テント、シュラフ、着替え、行動食、電子機器類を持参しました。ウルトラシルは以下のように使用しました。
- 3L:スマホ・財布などの貴重品
- 8L:行動着とレインウェア
- 20L:ダウンシュラフ
あらかじめ、各サックに「濡れたら困る優先度」を決めておくと、撤収時の判断がシンプルになります。たとえば以下のようなイメージです。
- 3L:絶対死守(電子機器・貴重品)
- 8L:できれば死守(行動着・レイン)
- 20L:死守(寝床であるシュラフ)
それぞれ色を変えておくと、ザックの中でもひと目で判別でき、取り出しがスムーズでした。
テント撤収〜ザックパッキング:雨の中での使い方
テントを濡れたまま撤収する間、乾かしたい衣類と濡れても良いものをしっかり分離しました。濡れたポール類やマットはザックの外側にくくり、ダウンシュラフは素早くウルトラシルに押し込み、ロールして密閉。
ロールは3回以上巻いてバックルで固定するだけで、内部はほとんど濡れませんでした。この「3回以上巻く」という動作はメーカーも推奨している基本で、これをサボるとロール部分からじわっと浸水することがあります。逆に、ロールとバックルを丁寧に行えば、ザックの中で横向きになっても、上から雨水が染みても、中身はドライな状態を保てました。
濡れたギアと濡らしたくないギアの仕分け実例
| カテゴリ | 具体例 | ポイント |
|---|---|---|
| 絶対濡らしたくないもの | ダウンシュラフ/替えのTシャツ/電子機器(個別防水ケース+3Lドライサック) | ウルトラシルで最優先保護 |
| 濡れてもOKなもの | テントフライ/泥のついたシューズ(ザック外付け) | ザック外や非防水バッグで運用 |
ここに「半分濡れてもよいもの」を挟んでおくと、パッキングの優先順位が明確になります。
たとえばフリースや行動着は8〜10Lのドライサックに入れておきつつ、「最悪少し湿るくらいなら許容」と割り切る運用です。
ウルトラシルは重ねて使っても重量がほとんど増えないので、「絶対死守」と「できれば死守」の両方をドライサックでカバーしやすい点が、大きな利点だと感じました。
下山後に「入れておいて良かったもの」「後悔した点」
入れておいて本当に良かったのは、ダウンシュラフと着替えが完全に乾いた状態で保たれていたことです。冷え切った身体で下山後に乾いた着替えに換えられるのは、体力・メンタルの両面で大きくプラスに働きました。
一方で、後悔したのは容量選びです。20Lにやや無理やり押し込んだ結果、ロール部分が太くなり、巻きにくくなってしまいました。サイズ選びは快適さと防水性能の両面で重要だと痛感しました。
また、この時はテント本体をそのままザックに突っ込んでしまいましたが、30Lクラスのウルトラシルを「濡れたテント専用」として用意しておけば、ザック内部の汚れをかなり抑えられたはずだと感じました。実際、レビューでも「テント収納用に買って正解だった」という声が多く、次回からは濡れテント用と寝袋用を完全に分けて使おうと決めました。
Sea to Summit ウルトラシルを使って感じたメリット
とにかく軽いので、荷物を細かく分けても負担にならない
複数枚持って行っても重量増が少なく、用途ごとに分けて収納できます。3〜8Lクラスであれば1枚あたり数十グラムほどなので、5〜6枚入れても合計200gに達するかどうかといったレベルです。
ULバックパック本体が500g前後という世界観のなかで、「整理用の袋にこの軽さで防水性能がついてくるなら、もう普通のナイロンスタッフバッグには戻れない」と感じました。
耐水圧と防水構造のおかげで、ダウンや着替えを安心して守れる
ロールトップとシームシールにより、水の侵入をしっかり防げるため、濡らしたくないものの保護に最適です。モデルによっては耐水圧10,000mmクラスあり、土砂降りのテント撤収から下山まで、ザックの内部で水が跳ねていても、中身が湿ることはほとんどありませんでした。
縫い目は内側からシームテープでふさがれており、底面も補強されているため、「ザックの底にたまった水」にも強い構造になっています。
空気が抜けるので、ザック内のデッドスペースが減る
圧縮しながら詰め込めるので、ザック内の容量効率が上がります。ウルトラシルは完全気密ではないため、ロールトップを締める際に中の空気が抜けてくれます。
とくに寝袋やダウンジャケットを収納したときに効果的で、上から体重をかけると空気がスッと抜けて、そのまま小さな塊になってくれるイメージです。
コンプレッションベルト付きの「ウルトラシル コンプレッションサック」まで使えば、体積を1/3〜1/4程度まで追い込めるので、ロング縦走派にはこちらもおすすめできます。
ザックの中身の整理・出し入れが圧倒的にラクになる
色やサイズで分けておくと、欲しいものをすぐに取り出せます。ウルトラシルはカラーバリエーションが豊富で、たとえば「3L=黄色、8L=青、20L=赤」と自分なりのルールを決めておけば、「赤を引き出せば寝袋」「青を引き出せば衣類」と一瞬で判別可能です。
雨で手がかじかんでいるときほど、こうした工夫がストレス軽減につながります。ザックの中でも四角いブロック状に収まるため、パッキング全体が安定し、歩行時の揺れも少なくなりました。
登山以外でも「旅行・キャンプ・防災」でそのまま活躍
旅行時の衣類分けや、防災バッグの水濡れ対策にもそのまま使えます。海外旅行では、下着・Tシャツ・洗面用具をサイズごとのウルトラシルに分けておくと、雑にスーツケースを開けても中身がバラつきません。
また、防災リュックの中で「重要書類・現金・モバイルバッテリー」を3Lのウルトラシルにまとめておくと、水害時でも最低限のものをドライな状態で確保しやすくなります。登山用に購入したものが、日常のリスク管理にも転用できる点で、コストパフォーマンスも高いと感じました。
デメリット・注意点も正直に
薄くて軽いぶん、雑な扱いには向かない(枝・岩・爪に注意)
生地が薄いため、尖ったもので比較的簡単に穴が開きます。パッキング時には注意が必要です。
とくに、クランポンやペグ、ストーブのゴトクなど角のあるギアを直接入れると、内側から突き破るリスクがあります。
枝や岩に引っかけたり、濡れた状態でザック外に長時間ぶら下げたりするような使い方は想定されていません。「あくまでザック内での整理と防水用」と割り切って使うのが無難です。
「完全防水」とまでは言い切れない場面もある
ボートで沈むような状況など、水没させるシーンでは防水が甘くなる可能性があります。長時間の水没は避けるべきです。
ロールトップは完全な防水ファスナーではないため、耐水圧が高いとはいえ、川に落として長時間流されると、ロール部分からじわじわ浸水する可能性があります。
「ザック内部での雨・結露・跳ね水への対策」としては十分でも、「漂流時のフローティングバッグ」のような用途までは求めない方が安全です。
スマホやカメラなどは、ウルトラシルに入れるだけでなく、個別の防水ケースと組み合わせて二重に守ると安心感が大きく変わりました。
容量選びを誤ると使いづらい(大きすぎ・小さすぎ問題)
大きすぎると中で荷物が偏り、小さすぎると圧縮が難しくなります。用途別に複数サイズを用意するのが現実的な解決策です。
メーカー推奨の「シュラフには○L」といった目安はありますが、ダウン量や季節、パッキングの好みによってかなり差が出ます。
とくに寝袋用は、余裕を持たせすぎるとロール部分が太くなりすぎて巻きづらくなるので、「ギリギリ押し込める+少しの余裕」くらいのサイズ感がちょうど良いと感じました。
価格帯と「何個まで揃えるか」の感覚
1つあたり数千円程度の価格帯です。個人的な感覚では、3〜4個(3L、8L、15〜20L)あれば、ほとんどの登山シーンはカバーできます。
すべての荷物をウルトラシルで固めたくなる誘惑はありますが、濡れて困るものを優先し、それ以外は安価なスタッフバッグと併用するのが現実的です。
それでも、防水性と軽さ、そしてユーザーレビューでの評価を総合すると、他社ULドライサックと比べてもコストパフォーマンスはかなり良い部類だと感じます。
他の防水バッグとの比較ポイント
100均ジップロックや安価スタッフバッグとの違い
ジップロックは簡易的な防水には使えますが、強度・耐熱性・圧縮性の面でウルトラシルに劣ります。
ジップロックのメリットは「中身が見える」「安価」の2点ですが、テント泊のように何度も開け閉めする場面では、チャック部分がへたって閉じづらくなったり、冷えた状態でパキッと割れたりすることがあります。
ウルトラシルは布地+コーティングのため、折り畳んだり圧縮したりしてもひび割れしにくく、長期的な使用ではこちらの方が安心感がありました。
モンベルや他社ドライサックとの違い
モンベルなどのドライサックは作りが堅牢で、価格も比較的抑えられたモデルが多いです。一方で、ウルトラシルはより軽量で、容量ラインナップが細かい点が魅力です。耐久性重視なら厚手の他社モデルも検討しやすいです。
モンベルのドライバッグは生地がやや厚めで、沢登りやカヤックなど「水とガッツリ付き合うアクティビティ」に向いた設計です。
対してウルトラシルは、ULパッカーやロングトレイル志向の登山者向けに徹底的に軽量化しており、「ザック内部で濡れから守る」用途に特化している印象があります。
自分の山行スタイルが「とにかく軽さ優先」ならウルトラシル、「雑に扱っても壊れにくい方が安心」なら厚手ドライサックといった棲み分けがしやすいです。
ウルトラライト登山目線で見た優位性と弱点
ウルトラライト登山の視点から見ると、ウルトラシルの優位性は軽さと圧縮性にあります。弱点は、生地の薄さゆえの破損リスクと、過度な水没対策には限界がある点です。
UL登山では1g単位で装備を削る一方で、「ダウンだけは絶対濡らさない」という防水対策も重視されます。ウルトラシルはこの両立がしやすく、ULザックやeVent系コンプレッションサックと組み合わせることで、総重量5kg以下のパッキングにも対応しやすくなります。
ただし、フレームレスの薄いザックとウルトラシルの薄い生地を組み合わせると、外部からの衝撃に弱くなりがちです。硬いものを内側、柔らかいものを外側に配置するなど、パッキング順序を意識する必要があります。
登山でのおすすめサイズ・個数とパッキング例
日帰り登山でのウルトラシル構成例
- 3L:スマホ・財布・行動食
- 8L:レインウェア・替えの薄手フリース
ここに0.5〜1Lクラスの極小サイズを追加し、薬やエマージェンシーキット専用にしておくと、ザック内部がびしょ濡れになっても最低限のものは守れるようになります。
日帰りであれば、この2〜3個で十分「濡れストレスフリー」な運用が可能です。
テント泊・縦走登山でのパッキング例(衣類・寝袋・小物)
- 20L:ダウンシュラフ
- 15L:濡らしたくない着替え一式
- 3L:電子機器と財布
色はそれぞれ異なるものを選ぶと視認性が高まります。テント泊では、さらに30Lクラスを1つ追加し、「濡れたテント・レインウェア・濡れたグローブ専用」の“濡れ物サック”を用意しておくと、撤収後のザック内部が泥で汚れるのをかなり防げます。
実際の運用では、
- 寝袋用
- 衣類用
- 小物・貴重品用
- 濡れ物用(テントやレイン)
の4カテゴリに分けると、山行中のストレスが大きく減りました。
色とサイズを使い分けた「中身が一目でわかる」管理術
たとえば「赤=寝袋、青=衣類、半透明系=小物」と決めておくと、撤収時にほとんど迷いません。
さらに、ラベルシールやマスキングテープをロールトップ部分に貼り、「SLEEP」「CLOTHES」「ELEC」などと書いておくと、ヘッドランプの明かりだけでも判別しやすくなります。
ウルトラシルは生地が薄いため、中身の形がうっすら透けて見えます。「この膨らみは寝袋っぽい」といった視認性も、地味ながら便利でした。
Sea to Summit ウルトラシルを長く使うためのコツ
破れ・コーティング劣化を防ぐ扱い方
- 鋭利なものは布などで包んでから入れる
- 枝や岩に引っかけないように注意する
- 洗うときは中性洗剤で優しく手洗いし、陰干しする
コーティング面同士を強く擦り合わせたり、高温の車内に長時間放置したりすると、PUコーティングの劣化が早まります。収納時はきつく丸めすぎず、軽く畳んでふんわりとしまっておくと長持ちします。
撤収時の「入れ方ひとつ」で変わる防水性能の引き出し方
- ロールは最低3回巻き、バックルでしっかり固定する
- 口を折る方向をそろえ、最初の一巻きをきれいに整える
- 中身を詰め込みすぎない(ロール部分に十分な余裕を残す)
パンパンに詰めすぎると、ロール部分が浮いて隙間ができやすくなります。ロールの最初の一巻きをきっちり折り込み、その後も均等に巻いていくことで、密閉性が大きく向上しました。
この基本を押さえておくだけで、「ザックの中がずぶ濡れ」な状況でも、中身をドライに保てる信頼度がぐっと上がります。
雨の撤収は、どう工夫してもどこかが濡れます。そのなかで「絶対に濡らしたくないものだけは守る」という発想に切り替えると、一気に気持ちがラクになりました。
Sea to Summitのウルトラシル ドライサックは、
– 軽さのわりにしっかりした防水性能がある
– 空気が抜けてパッキングしやすい
– 色とサイズで役割を分けやすい
といった点のおかげで、「濡れ物」と「死守したいギア」の線引きがとてもやりやすくなります。
一方で、生地が薄いぶん雑な扱いには向かず、容量選びも少しクセがあります。ザックの外にぶら下げて酷使するより、あくまで「ザック内部での整理と防水」に用途を絞り、
- ダウンシュラフ用
- 着替え用
- 小物・貴重品用
- 濡れ物用(テントやレイン)
といった役割ごとに、少数精鋭で揃えるのが現実的だと感じました。
土砂降りの朝、びしょ濡れのテントを押し込みながらも、ザックの奥に仕舞ったシュラフと着替えがカラッと乾いたまま残っている安心感は、一度味わうと手放しにくいものです。
「ザックの中身をもう濡らしたくない」「UL寄りだけど、防水だけは削りたくない」と考えているなら、まずは1〜2個、よく使うサイズから試してみる価値はかなりあると感じました。