「腕時計はイヤだけど、体調は見える化したい」人に刺さったスマートリング体験
「腕時計は重いし邪魔だけど、体調はちゃんと把握したい」。そんなわがままを叶えてくれたのが、指輪型のスマートトラッカー「Oura Ring Generation 4」でした。この記事では、1か月ほど使い込んで感じたリアルな使い心地や、睡眠・回復データの“本気度”を、ほかのスマートリングとの違いも交えながらレビューしていきます。
腕時計のゴツさや睡眠時の違和感が苦手だけれど、自分の睡眠や疲れはきちんと知りたい――そんな私に刺さったのが、Oura Ring Generation 4(以下、Oura Ring 4)でした。指輪型で重さは3〜5gと軽く、つけている感覚がほとんどありません。サイズは4〜15号と幅広く、防水性能はIP68相当なので、手洗いや入浴・シャワー時も基本的にはつけっぱなしで問題なく使えます。
内部には光学式心拍センサー、温度センサー、加速度計、ジャイロスコープが組み込まれていて、見た目は普通の指輪ですが、実際は「小さな計測スタジオ」を指に乗せているような感覚です。
Oura Ring Generation 4 レビュー|まず結論から
一言でいうと「睡眠と回復の可視化リング」
Oura Ring 4は、睡眠スコア・HRV(心拍変動)・体温変化など50以上の指標を18経路のセンサーで計測し、「本当に休めているか」を教えてくれるリングです。とくに「症状レーダー」は、更年期や体調の予兆検知に有効だと感じました。
評価の軸は「睡眠」「コンディション(回復)」「アクティビティ」の3つで、それぞれ100点満点のスコアが毎朝・毎日表示されます。ベッドにいた時間だけでなく、深い睡眠やレム睡眠のバランス、夜間の心拍・体温の乱れまで反映されるので、「寝た時間=休めた時間」という思い込みをやさしく壊してくれる設計です。
向いている人・向かない人
向いている人は、睡眠改善や回復管理を重視する人、腕時計が苦手な人です。とくに以下のような方には相性が良いと感じました。
- なんとなく続く不調の理由を知りたい
- 更年期・PMSまわりの体調変化をデータで確認したい
- トレーニングと休息のバランスを最適化したい
一方で、振動通知やバッテリー持ちを最優先する人には向きません。たとえばRingConn Gen2はバッテリーが長持ちでサブスクも不要です。
また、LINE通知や決済、音楽操作といった「スマートウォッチ的な便利さ」を求める場合、振動通知もNFCもないOuraは物足りなく感じるはずです。
Apple Watchなどスマートウォッチとの一番の違い
Apple Watchなどのスマートウォッチと比べると、「装着感」と「睡眠計測精度」が大きく異なります。
スマートウォッチは通知やアプリ連携に強い一方、Oura Ring 4は「睡眠中のデータ精度」と「日々の回復指標」に特化しています。
Apple Watchはやや高めの睡眠スコアを出す傾向があり、「頑張った自分を褒めてくれるガジェット」という印象です。それに対してOura Ring 4は、心拍変動や体温まで含めてシビアに採点してくる「ちょっと厳しい健康コーチ」のような存在。
そのぶん、翌日のコンディションとスコアの相関がはっきり分かり、「なぜ今日はしんどいのか」がデータで腑に落ちるようになります。
なぜいま、Oura Ring 4だったのか
腕時計をやめた理由と「指輪型」にたどり着くまで
寝返りやPC作業での違和感、充電タイミングの煩わしさが嫌で、「常時つけられる軽さ」を求めるようになりました。指輪なら睡眠中も邪魔になりにくい点が決め手でした。
スマートウォッチは昼間は便利でも、「寝る前に外す/つける」という一手間が必ず発生します。Oura Ring 4は一度つけてしまえば、1週間に1回・10〜20分ほどの充電だけでOK。それ以外はほぼ“意識の外”でデータを取り続けてくれるので、とても楽でした。
他のスマートリングとの比較検討
候補に挙がったスマートリングとしては、RingConn Gen2やSOXAIなどがあります。
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RingConn Gen2
最大10日以上のバッテリーと、充電ケース込みで最長150日運用できるスタイルが大きな魅力です。サブスクも不要で、ランニングコストを抑えたい人に向いています。 -
SOXAI
価格が4万円を切るモデルもあり、日本語サポートや国産ならではのアドバイスが安心材料です。 -
Oura Ring 4
累計550万個以上の販売実績の中で蓄積された、10万人規模の生体データベースをAIが学習していると言われており、「データ量に裏打ちされたアルゴリズム」が強みです。睡眠・回復まわりの指標の厚みは、一段上だと感じました。
こうした比較のなかで、「多少コストがかかっても、精度と解析の深さを重視したい」という理由から、Oura Ring 4を選びました。
購入前に気になっていた3つの不安(価格・サブスク・精度)
購入前に気になっていたのは、価格・サブスク費用・精度の3点です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体価格 | 52,800円〜 |
| サブスク費用 | 月999円または年10,999円 |
| 精度 | 体感と近く、信頼できるレベルかどうか |
実際に使ってみると、計測値は体感と近く、精度は十分高いと感じました。サブスクについても、過去データや詳細なインサイトが見られる点で価値はあると感じていますが、費用面は正直悩ましいところです。
サブスクを含めると、
- 2年で約7.5万円〜
- 5年で総額10万円超
というイメージになります。RingConnやSOXAIの「買い切り・5万円以下」と比べると、差額でもう1台デバイスが買えてしまう計算です。
一方で、サブスクありだと「過去1〜2年分の傾向」「HRVや体温の長期推移」「ストレス・回復に関するAIコメント」まで確認できます。「病院に行くほどではないけれど、最近の不調の傾向を振り返りたい」というときには、この長期データがかなり役立ちました。
実際に使ってわかったOura Ring 4のつけ心地とデザイン
サイジングキット到着から装着まで
サイジングキットで事前にサイズを確認できるため、サイズミスはほとんどありませんでした。届いてからすぐに、違和感なく装着できました。
Oura Ringは過去に「サイズが合わない」という声も多かったようで、Generation 4ではサイジングキット前提の購入フローがかなりしっかりしています。複数サイズのプラスチックリングを数日試し、浮腫みやすい日や就寝時まで含めてチェックしてから本体をオーダーできるので、「買ってからゆるい/きつい」という失敗はかなり防げます。
24時間つけっぱなしは現実的か(PC作業・睡眠・運動)
PC作業でもほとんど邪魔にならず、睡眠時も気になりませんでした。運動時は、指への衝撃が気になるスポーツ(ウェイトトレーニングやボール競技など)のときだけ外すことがありますが、日常の動きでは問題ありません。
リング内側は人間工学的にカーブした形状で、関節の曲がりに沿うように工夫されています。そのおかげで、タイピング時もキーボードにカチカチ当たりにくく、寝返りを打っても「腕に何か当たって目が覚める」ということがほぼないと感じました。
デザインとカラー選び|アクセサリーとしてなじむか
シルバーやブラックは目立ちにくく、ゴールド系はアクセサリー感が強く出ます。仕事中につけていても、周囲から違和感を持たれることは少ない印象です。
| カラー | 価格イメージ | 特徴 |
|---|---|---|
| シルバー/ブラック | 52,800円 | ビジネスシーンでも悪目立ちしにくい、ベーシックなカラー |
| ゴールド/ローズゴールド | 7万円台(プレミアム設定) | アクセサリー感が強く、ファッションとしても楽しみやすい |
ビジネスシーンで悪目立ちさせたくないならブラックかマット寄りのシルバー、日常もアクセサリーとして楽しみたいならゴールド系、という選び方になりそうです。
1か月使って見えた「本当の休息」
睡眠スコアが教えてくれた「寝ているつもり」と「本当に休めている」違い
ベッドに長時間いても、夜間の目覚めが多い日は睡眠スコアが低くなり、「寝ているつもり」と「実際に休めているか」の差をはっきり意識するようになりました。
たとえば、夜中にスマホを見てしまった日や、寝る直前まで仕事をしていた日は、深い睡眠がガクッと減って「睡眠効率」も低下します。睡眠スコアが70点台から60点台に落ちるのを何度か経験すると、「あの行動がここまで響くんだ」と、数字を通して体で理解できるようになりました。
HRVとストレス指標で見えた「自分では気づけない疲れのピーク」
HRV(心拍変動)の低下から疲労のピークを教えてくれるので、休息を優先する判断がしやすくなりました。
とくに、連日予定を詰め込みがちな週は、主観では「まだいける」と感じていても、Oura Ring 4は安静時心拍数の上昇とHRVの低下をもとに「今日は回復優先」とコンディションスコアを抑えめに表示してきます。これを見て、あえて残業を切り上げたり、運動強度を下げたりする“ブレーキ役”になってくれました。
症状レーダーでわかった「なんとなく不調」の正体
体温変化や睡眠の乱れの兆候を捉え、早めに休息や検査を検討するサインになりました。
Generation 4から強化された症状レーダーは、体表温のわずかな上昇や脈拍の乱れ、睡眠の質の崩れをひとまとめにして「普段と違う状態」を教えてくれます。風邪のひき始めや、女性ホルモンの影響で体調が微妙に揺らいでいるときなど、「なんとなく不調」の正体を客観的に把握する手がかりになりました。
まとめ|「なんとなく」をやめて、自分のからだと向き合うきっかけに
Oura Ring 4を1か月つけてみて感じたのは、「眠った時間」ではなく「どれだけ回復できたか」に意識が切り替わったことでした。
ベッドにいた時間よりも、深い睡眠・HRV・体温変化といった指標を通して、「今日はちょっと無理しすぎたな」「ここは休んでおいたほうがよさそう」と、行動を調整しやすくなります。
腕時計のように存在感を主張せず、24時間ほぼ意識せずにつけていられるのに、
- 睡眠の質
- 見えにくいストレスや疲労のピーク
- 「なんとなく不調」のサイン
といった、からだの裏側を細かく見せてくれるのがOura Ring 4の持ち味だと感じました。
もちろん、価格やサブスク費用は安くありませんし、通知や決済といった「スマートウォッチ的な便利さ」もありません。それでも、「なんとなく大丈夫」ではなく、自分のからだの状態をデータで見つめ直したい人にとっては、有力な選択肢になるスマートリングだと感じています。
