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ボダムのシャンボールって本当においしく淹れられるの?
フレンチプレスに興味はあるけれど、粉っぽさやお手入れが不安…という方も多いと思います。この記事では、実際に使って感じた味の違いから使い勝手、メリット・デメリットまで、正直ベースでレビューしていきます。購入前の最終チェックに役立ててみてください。
ボダム シャンボール フレンチプレス レビュー
この記事でわかること
こんな人に向いています
- 豆の風味やオイル感をしっかり楽しみたい方
- シンプルな道具でカフェ風の一杯を淹れたい方
- 電源不要で手軽にコーヒーを楽しみたい一人暮らし〜少人数家庭の方
結論:買い?それとも様子見?
- 結論としては「買い」です。風味重視で、多少の手入れを面倒に感じない方には満足度が高い一台です。一方で、保温性やカップの粉っぽさを特に重視する方は、他の選択肢も検討してみてください。
- 特に「ペーパーでは物足りない」「豆の個性をダイレクトに感じたい」という方には、浸漬式コーヒーの入り口としてかなりハマりやすい器具です。
ボダム シャンボール フレンチプレスとは?
基本スペックと特徴
- ガラス製ビーカーとステンレスフレーム、ステンレスメッシュフィルターという構成です。
- 主力モデルは350ml(約3杯用)で、そのほか0.5L〜1Lサイズのモデルもあります。
- 推奨は粗挽き+抽出時間約4分。食洗機対応のモデルが多く、お手入れもしやすいです。
- ペーパーフィルターを使わず、約150μm前後のメッシュで粉を沈殿させる構造のため、豆のオイル分がしっかり残り、ボディ感が出やすいのが特徴です。
- ビーカーは耐熱性に優れたホウケイ酸ガラス製で、沸騰直後のお湯でも安心して使用でき、抽出の様子を目で見て楽しめます。
他のフレンチプレスとの違い
- ガラスのクリアな見た目と高いデザイン性が特徴です。フィルター精度は一般的なフレンチプレス並で、Esproのような超微細メッシュほどではありません。
- 1958年発売のロングセラーモデルで、「フレンチプレスといえばこれ」という定番的な存在です。安価なノーブランド品と比べると、メッシュやフレームの精度が高く、パーツ同士のフィット感もよく、ぐらつきが少ない点が使用感の違いとして現れます。
- HARIOやニトリのフレンチプレスと比べると価格はやや高めですが、レビュー平均は4.5以上と満足度が高く、長く使う前提ならコスパは十分という印象です。
デザインとサイズ感
- 北欧らしいシンプルで映えるデザインで、キッチンに置いておくだけでインテリアとしても楽しめます。350mlモデルは卓上に出しっぱなしでも邪魔にならないサイズ感です。
- ステンレスフレームがガラスビーカーをしっかり保護してくれるため、見た目の華奢さに反して安定感があります。
- 持ち手やつまみはBPAフリーの耐熱プラスチック(またはステンレス仕様のモデル)で、熱くなりにくく、日常使いしやすい作りになっています。
実際に使ってみた抽出プロセス
使用前に用意したもの
- 粗挽きのコーヒー豆(中煎りを基準)、ハンドミルまたは電動ミル、温度管理がしやすいケトルを用意しました。
- 粉の粒度が揃うグラインダーを使うと、沈殿する微粉が減り、よりクリアな飲み口になりやすくなります。
- 抽出に使うお湯とは別に、あらかじめシャンボール本体をお湯で軽く予熱しておくと、4分の抽出中に温度が下がりにくくなります。
手順①:コーヒー豆の挽き目と分量
- 挽き目は粗挽きで、1杯あたり約7〜10gを目安に、好みの濃さで調整します。細かく挽きすぎると、粉がカップに残りやすくなり、苦味も出やすくなります。
- メッシュの孔径に対してあまりに細かい粉だと、フィルターをすり抜けて雑味やえぐみの原因になります。ペーパードリップ用より一段粗くするイメージで挽くと失敗しにくいです。
手順②:お湯の温度と注ぎ方
- お湯の温度は90〜95℃が目安です。全体に行き渡るように均一に注ぎ、最初の30秒で軽くかき混ぜてあげると、蒸らしが安定します。
- 一度に全量を勢いよく注ぐより、まず半分ほど注いで撹拌し、その後に残りを注ぐと、全体が均一に浸かりやすくなり、抽出ムラの軽減につながります。
手順③:4分の待ち時間で起きていること
- お湯が粉にじっくり浸透し、油分や香り成分が抽出されていく時間です。キッチンに広がる香りも楽しめます。
- フレンチプレスはドリップよりオイルの抽出率が20〜30%ほど高いと言われており、この4分間で豆由来の脂質や微細な固形成分がゆっくり溶け出しています。
- 時間を長くしすぎると渋み成分まで出やすくなるので、まずは4分を基準に、好みに応じて±30秒程度で微調整してみてください。
手順④:プランジャーを押すときのコツ
- プランジャーは、ゆっくり均一な力で押し下げるのがポイントです。勢いよく下げると粉が再び攪拌されて、粉っぽさが増えてしまいます。
- 押している途中で強い抵抗を感じたら、無理に押し込まず、少し戻してから押し直すと、メッシュへの負荷が減り長持ちしやすくなります。
- 押し切ったあとは、なるべくすぐに全量を注ぐか、別のサーバーに移しておくと、過抽出を防げます。
味はどう変わる?ドリップとの飲み比べ
初めての一杯で感じたこと
- 豆の甘みと香りがしっかりと感じられ、口当たりは丸く厚みがあります。特にオイル感がはっきり伝わります。
- 香りの立ち上がりもよく、ペーパードリップではやや物足りなかった香ばしさやナッツ感、チョコレート感が前に出てきやすい印象です。
ペーパードリップとの違い
- ペーパードリップはクリーンで透明感のある味わい、シャンボールはコクとボディを重視した味わいになりやすいです。雑味が気になる場合は、挽き目や抽出時間の調整でかなり改善できます。
- 特に中深煎り〜深煎りでは、シャンボールのほうが「カフェオレにしても負けない濃さ」を出しやすく、自宅でラテを楽しみたいときにも便利です。
- 微粉がカップに残るのが気になる場合は、カップに注ぐ前に一度サーバーに移す、最後の一口をあえて飲み切らない、といった工夫でかなり軽減できます。
焙煎度別の味の出方
- 浅煎りは酸味が前面に出やすく、中煎りはバランスがよく香り高く、深煎りは濃厚でオイリーさが際立ちます。
- 浅煎りは焙煎度によっては「十分な粗挽き+短め抽出」にしないと渋みが出やすいため、慣れるまでは中煎りあたりから試してみると扱いやすいです。
- 深煎り好きの方とは特に相性がよく、エスプレッソのように圧をかけるわけではありませんが、オイル感とコクのおかげで「しっかり濃い」満足感を得やすいです。
ボダム シャンボールを選ぶメリット
豆の油分まで楽しめる「フレンチプレスらしさ」
- オイルや微粒子をあえて残すことで、満足度の高いボディ感を楽しめます。
- スペシャルティコーヒーの持つフレーバーや甘みを「フィルターで削らずに味わいたい」という方には、ペーパードリップより適した抽出方法です。
シンプル構造で扱いやすい・電源いらずの気軽さ
- 構造がシンプルなので故障が少なく、電源も不要で、屋内外を問わず使えるのが魅力です。
- パーツ数も少なく、直感的な構造なので、コーヒー器具初心者の方でも取扱説明書に一度目を通せばすぐに使いこなせます。
- 電源不要なため、キャンプやベランダ時間のお供、非常時のコーヒー器具としても活躍します。
食洗機対応とお手入れのしやすさ
- 分解して洗えるので衛生的に使えます。特にメッシュ部分の網目の掃除は、時どき念入りに行うと安心です。
- ペーパーフィルターが不要なので消耗品のゴミが出ず、長期的にはランニングコストが低く、環境への負荷も抑えられます。
- メッシュ部分は数枚のパーツで構成されており、定期的に分解して油分をしっかり落としておくことで、臭い移りや抽出ムラを防ぎやすくなります。
インテリアとしても映えるデザイン
- キッチンに置いておくだけで絵になるデザインで、「見せる収納」との相性も良好です。
- 北欧ミニマルな雰囲気で、木製トレイやマグカップとの組み合わせも映えます。
使って分かったデメリットと注意点
カップの底に残る粉っぽさ
粗挽きにしても、豆を挽く際に出る微粉はどうしても一部沈殿します。気になる場合は、
- サーブ時に一度デカンタ(サーバー)に移してからカップに注ぐ
- 最後の一口はあえて飲み切らない
- グラインダーを見直して微粉の発生を抑える
といった工夫で、口当たりの粉っぽさをかなり軽減できます。
まとめ:豆のオイル感まで楽しみたい人には「買い」
まとめとして、ボダム シャンボールは「豆のオイル感まで含めてコーヒーを楽しみたい方」にはかなり魅力のあるフレンチプレスだと感じました。ペーパードリップと比べてコクが増し、豆の個性がストレートに伝わるので、いつもの豆でも新しい表情が見えてきます。
一方で、微粉によるわずかな粉っぽさや、保温性の低さ、こまめな洗浄といった面倒もゼロではありません。とはいえ、挽き目や抽出時間、注ぎ方を少しずつ調整していくと、自分好みの味に近づけやすく、その過程も含めて楽しめる器具だと思います。
「もっとコーヒーの奥行きを感じたい」「ペーパーとは違う質感を試してみたい」という気持ちが少しでもあるなら、フレンチプレスの一台目としてシャンボールを選ぶ価値は十分にあります。豆の油分まで丸ごと味わう一杯を、じっくり楽しんでみてください。
