インクラインがやりたくて購入。FLYBIRDのコスパを検証(FLYBIRD トレーニングベンチ レビュー)
FLYBIRDを選んだ理由と、この記事でわかること
インクラインでのダンベルトレーニングを本格的にやりたくて、FLYBIRDのトレーニングベンチを購入しました。候補は多くありましたが、「1〜3万円の価格帯」「折りたたみ収納ができること」「インクライン角度を多段階で調整できること」が決め手です。
FLYBIRDはエントリークラスながら、背もたれ8段階・座面4段階と調整幅が広く、「ダンベルさえあれば一通りの種目ができるホームジムベンチ」として海外でも人気のモデルです。
この記事では、購入前に気になっていた「安定性」「耐荷重」「収納性」について、実際に使ってみたうえでのコスパの実態をお伝えします。
FLYBIRD トレーニングベンチの基本情報
調整機能と対応ポジション
背もたれは複数段階でインクライン〜垂直まで調整でき、座面も数段階で角度調整が可能です。モデルによって差はありますが、フラットから約90°までカバーし、デクライン(下げ気味)ポジションも含めると、30通り以上のポジションが取れる構造になっています。
ダンベルプレス、インクラインプレス、フライ、シットアップ系種目に向いており、一部モデルではレッグエクステンションやプリーチャーカール用のアタッチメントにも対応しています。これにより、「1台で全身トレーニング」がしやすいベンチといえます。
耐荷重とフレーム構造
耐荷重はカタログ上で約270kg前後のモデルが多く、家庭用としては十分なクラスです。脚部は3本脚(3ポスト)構造で、ベンチプレス時に足がフレームに干渉しにくい設計になっています。脚の先端にはゴムカバーが付いており、床キズ防止と滑り止めの役割を兼ねています。
折りたたみ・収納性
折りたたみ可能で、収納時は高さ30cm前後の薄さに収まります。重量も家庭内での移動に支障がないレベルで、クローゼット横に立てかけたり、ベッド下にしまったりと、収納の自由度が高いベンチです。持ち運び用ハンドル付きモデルであれば、使うときだけ部屋の中央に出す「出し入れ運用」にも向いています。
開封から組み立てまでの印象
組み立てのしやすさ
梱包は過不足なく、付属品も問題なく揃っていました。フレームやラダー部分はあらかじめある程度組み上がった状態で届くため、完全自前組み立てのラック類と比べると、かなりハードルは低いです。
付属工具で組み立て可能で、初心者でも30分〜1時間程度あれば十分です。ラダー(角度調整用の段差部分)やピン周りの精度も、この価格帯としては十分で、ガタつきも許容範囲内でした。
設置と床保護について
設置する際は、床保護のためにゴムマットの使用をおすすめします。特にフローリングの場合は、脚のゴムカバーとマットの組み合わせで安定感も増します。折りたたむと幅が小さくなるので、収納場所も取りにくく、狭い部屋でも取り回ししやすい印象です。
いちばんの目的「インクライン」での使用感
インクライン時の安定感と調整
インクラインでの安定感は想像以上に良好で、角度調整もラッチやピンでスムーズに決まります。背もたれ側はラダー式で、持ち上げて溝に落とすだけの直感的な構造のため、セット間にサッと角度を変えるのも苦になりません。
座面と背もたれのフィット感があり、胸上部にしっかり効かせやすい印象です。座面を少し起こしておくと、お尻が前に滑りにくくなり、インクラインプレスでありがちな「ズリ落ち」も防ぎやすくなります。
高重量使用時の注意点
一方で、極端に高重量を扱うと、わずかな揺れを感じる場面があります。特に、自分の体重とダンベル重量の合計が耐荷重上限に近づくような使い方をすると、3ポスト構造ならではのわずかな「しなり」が出てきます。
フォームに集中したい方は、「ダンベルメインで中〜やや高重量まで」と割り切って使うと、ストレスが少なく安心してトレーニングできます。
代表的な種目ごとの使用感
フラットポジション
フラットでは、パッドの硬さは程よく、幅も十分でダンベルプレスがしやすいです。ややしっかりめのフォームで沈み込みすぎず、肩甲骨を寄せる余裕もあります。足の踏ん張りも問題なく、3ポスト設計のおかげで足を自由に置きやすいため、ブリッジ気味のフォームも取りやすいです。
デクラインポジション・シットアップ
デクラインでは、フットレストの調整幅は限られますが、シットアップ時の固定感はまずまずといった印象です。専用のデクラインベンチのような強いホールド感までは期待しない方がよいですが、腹筋運動や軽めのデクラインプレス程度であれば十分こなせます。
フットレスト付きモデルであれば、3段階程度の角度調整ができ、脚の引っかかり位置をある程度合わせることができます。
レッグ系アタッチメント
レッグ系アタッチメントの有無はモデルによって異なりますが、中にはプレートを装着してレッグエクステンション/レッグカールができるタイプもあります。ただし最大負荷の想定は約70kg前後で、「脚トレを本気で追い込みたい」というよりは、「上半身メインで、脚はおまけで刺激を入れる」程度の位置付けです。
一方で、基本的な自重+ダンベル種目(ダンベルスクワット、ブルガリアンスクワット、ヒップスラストなど)を行う分には、とくに支障はありません。
安定性と耐久性をチェック
実際の耐荷重の目安
高重量ダンベル(片手40kg前後)を連続使用すると、若干のぐらつきが出るため、200kg級のバーベル負荷での本格的な使用はおすすめしません。
公式の耐荷重表示(約270kg)は「ベンチ本体+ユーザー体重+器具の合計」である点を踏まえると、体重70〜80kgの方なら、ダンベル片手30kg程度までが、現実的に安心して使える範囲だと感じました。
パッド・フレームの耐久性
パッド・フレーム・ラダー部の作りは価格相応で、数ヶ月の通常使用では目立ったヘタリはありませんでした。ただし、中古品に関しては、レザーの剥がれやラッチの緩みが報告されていることもあります。
特にPUレザーは汗や摩耗で傷みやすいため、タオルを敷いて使用する・使い終わりに汗を拭き取るなど、簡単なケアをしておくと寿命を伸ばしやすいです。
また、「脚のゴムキャップが剥がれた」というレビューも見られるので、フリマなどで購入する際は、
- 脚先の状態
- 調整ラダーの噛み合わせ
- ピンの曲がりや、抜き差しの固さ
といったポイントも確認しておくと安心です。
過去には「1年程度の使用でラダー部が緩み、角度固定が甘くなった」という例もあるため、超長期で酷使する前提であれば、ワンランク上のミドル〜ハイエンドクラスのベンチも候補に入れておくとよいと思います。
狭い部屋でもいける?サイズ感と収納のリアル
使用時のサイズ感
使用時はそれなりに奥行きを取りますが、ワンルームでも配置は十分可能なサイズ感です。家庭用インクラインベンチとしてはかなりコンパクトな部類で、パワーラック一体型ベンチと比べると、必要な床面積は明らかに小さくなります。
折りたたみ後の収納性
折りたたみ自体は簡単で、持ち運びハンドル付きモデルであれば移動も楽です。折りたたんだ状態で高さ30cm前後、厚みもそこまでないため、ベッド下や壁際に立てかけるなど、収納方法の選択肢が多いのも魅力です。
Amazonやフリマのレビューでも、「狭小住宅でも置けた」「ワンルーム1Kでも邪魔にならない」といった声が多く、この価格帯では収納性が大きな強みになっていると感じます。
他ブランドと比べた「コスパ」の正体
同価格帯との比較
1〜3万円帯のベンチは、フラット専用や背もたれの段数が少ないものも多いなか、FLYBIRDはインクライン〜デクラインまで網羅しており、ダンベルさえあればほぼ全身をカバーできます。調整段数や折りたたみ性能で見ると、同価格帯の中でも優位性があります。
高級モデル・ミドルレンジとの比較
BowflexやREPのような高級モデルと比べると、耐久性や高負荷時の安定性はやや劣りますが、そのぶん価格は1/2〜1/3程度と大きく抑えられています。
XMarkやMirafitといったミドルレンジと比べても、「折りたためる」「中古流通が多く手に入れやすい」といった点で、日本の住宅事情にはマッチしやすいベンチです。
ダンベル中心でインクライン種目を主体にするなら、十分に「買い」の選択肢だと感じます。さらに、FlexbellやProbarbellといった可変式ダンベルと組み合わせれば、総額10万円以下でも、かなり完成度の高いホームジム環境を作れるところが、FLYBIRDのコスパの正体だと思います。
こんな人にはおすすめ・おすすめしない
おすすめ
FLYBIRDのトレーニングベンチは、「インクライン種目を中心に、ダンベルでしっかり追い込みたい」「でも部屋は広くないし、予算もそこまでかけたくない」という人に、とても扱いやすい1台だと感じました。
耐荷重や安定性の面では、200kg級のバーベル運用や超高重量でのガチンコ使用よりも、「体重+ダンベル片手30kg前後」くらいまでの使い方が現実的なラインです。その範囲なら、インクライン・フラット・デクライン、腹筋系まで、角度調整の多さを活かして幅広い種目を気持ちよくこなせます。
おすすめしないケース
一方で、
- 長年ハードに酷使したい
- 将来的にバーベルで高重量も扱いたい
という志向なら、より頑丈なミドル〜ハイエンドのベンチも検討しておくと安心です。
コンパクトさと折りたたみ性、インクラインの使いやすさ、価格のバランスを考えると、FLYBIRDは「ダンベル中心のホームジムを、限られたスペースと予算で作りたい人」にとって、かなり現実的なベンチだといえます。
