スマホでは写しきれない「空気感」を求めて
「スマホの限界」を感じた瞬間と、G7 X Mark IIIとの出会い
スマホで撮った写真がどうしても平坦に見えてしまい、背景の厚みや柔らかいボケが出ないことに違和感を覚えたのがきっかけでした。そこで試しに導入したのが、Canon PowerShot G7 X Mark IIIです。持ち歩きやすいサイズなのに、画づくりが一段違うことに驚きました。
1.0型の積層CMOSセンサーと、一眼カメラと同世代の映像エンジン「DIGIC 8」を搭載しているおかげで、コントラストの付き方や空のグラデーション、肌の階調がスマホより自然に感じられ、「空気感」が写る感覚があります。スマホが処理で“それっぽく”見せているのに対して、G7 X Mark IIIは光そのものの情報量が多いという印象です。
なぜ今あえて“コンデジ”?G7 X Mark IIIを選んだ理由
スマホ・他社Vlogカメラと比べて感じたメリット
1.0型センサーとF1.8–2.8の明るいレンズで背景のボケと立体感が出ること、4K動画や縦動画に対応していること、タッチで顔にピントが合うAFの安心感が、購入の決め手になりました。スマホより光学ズームが効き、描写にも余裕があります。
さらに、24–100mm相当というズーム域のおかげで、旅行のスナップからテーブルフォト、少し離れた被写体のポートレートまで、ほぼこの1台でこなせる点も魅力でした。ソニーRX100シリーズなどの競合も検討しましたが、F1.8–2.8通しの明るいレンズと、Vlogを意識した縦動画・自撮り対応のチルト液晶の使いやすさから、最終的にG7 X Mark IIIを選びました。
価格より「撮れる映像の質」で選んだ理由
見た目のインパクトや手軽さよりも、「記録したい映像の質」を優先しました。その結果、家族や友人から「雰囲気いいね」と言われる機会が確実に増えました。
1.0型センサーと明るいレンズの組み合わせは、同じ解像度でもスマホとは質感が違います。特に逆光や薄暗い室内での階調再現に差が出て、「スマホで十分」と思っていた自分でも、撮り比べると“残したい思い出”はG7 X Mark IIIで撮りたくなるようになりました。
開封して感じた、サイズ感とデザインのリアル
ポケットに入るのに本格派なボディサイズと質感
G7 X Mark IIIは小型ながら金属感のある質感で、安っぽさはありません。重さも適度で、長時間の撮影でも疲れにくいです。
実測で約105.7×64×41.6mm・約304gと、一眼レフやミラーレスとは比べものにならない軽さですが、レンズ周りやダイヤルの剛性感がしっかりしていて、「ちゃんとしたカメラを持っている」という満足感があります。ポケットや小さめのショルダーバッグにもスッと入るコンパクトさで、常に持ち歩きたくなるサイズです。
ボタン配置と操作感はVlog初心者にもやさしい
露出補正ダイヤルや動画ボタンが手元にまとまっていて、使い始めでも迷わず操作できました。チルト液晶は自撮りやローアングル撮影でとても便利です。
背面の3.0型タッチパネルは反応が良く、スマホ感覚でAFポイントを移動できます。そのため、初心者でもマニュアル寄りの操作に挑戦しやすいと感じました。前面のコントロールリングで絞りやシャッタースピードを直感的に変えられるので、「オートから一歩踏み出したい」と思ったときにも扱いやすいカメラです。
スマホでは出せなかった「空気感」とボケ味
1.0型センサーとF1.8–2.8レンズが生む立体感
G7 X Mark IIIで撮ると、被写体の前後関係が自然に分かれ、背景の溶け方がスマホとは明らかに違います。広角側F1.8なら、人物の上半身でも背景がやわらかくボケて、被写体がふわっと浮かび上がるような表現がしやすいです。
スマホよりセンサーが大きいぶん、光の取り込み量とダイナミックレンジに余裕があり、陰影の階調がなだらかで「その場の空気」まで写りやすい感覚があります。
逆光・夕景・室内で感じたスマホとの違い
夕景の色のり、逆光でのハイライトの残り方、室内でのボケ表現は、スマホより一段上だと感じます。スマホは処理で全体を明るく見せますが、G7 X Mark IIIは光の階調そのものが豊かです。
例えば窓辺の逆光シーンでは、スマホだと空か顔のどちらかが白飛び・黒つぶれしがちです。一方G7 X Mark IIIなら、RAWで撮っておけば後からハイライトを戻したりシャドウを持ち上げたりしても破綻しにくく、「見たまま」に近い仕上がりになります。室内のカフェでは、F1.8の明るさと手ブレ補正のおかげでISOをそこまで上げずに済み、背景のライトが柔らかくボケて雰囲気のあるカットを残せます。
「なんか雰囲気いいね」と言われた写真の共通点
周りから「雰囲気いいね」と言われた写真を見返すと、ハイライトの潰れが少なく、主役が自然に浮き上がっていることが共通していました。
G7 X Mark IIIはコントラストが強すぎず、色も派手すぎないバランスで出てくれるので、人や街のスナップを撮ったときに「作り込みすぎていないのに印象的」な写真になります。顔認識のおかげで主役にしっかりピントが来ていることも多く、「目にきっちりピントが合っている」ことが、見る人にとっての“雰囲気の良さ”にもつながっていると感じます。
Vlog初心者として使ってみた動画撮影の印象
タッチするだけで顔にピントが合うAFの安心感
タッチAFで口元や目にすっとピントが合うので、編集時にピント外れをカバーする手間が減りました。追従性能もVlog用途では十分実用的です。
静止画・動画どちらでも顔検出が効くため、自撮りトークや街歩きVlogでもピント外れのテイクがぐっと減りました。コントラストAF主体なのでプロ用ミラーレスほどのスピードはありませんが、日常の歩き撮りレベルならストレスなく使える印象です。
4K・フルHD・縦動画、実際によく使うモード
普段はフルHD 60fpsを多用し、特別な風景やしっかり残したい撮影では4Kを使っています。縦動画はSNS向けにかなり重宝しています。
4K/30pはクロップなしで画角が広く、風景やタイムラプスを高画質で残したいときに便利です。縦位置動画に最初から正式対応しているので、カメラ側で縦に撮れば、そのままTikTokやReels用に使えます。Vlog初心者でも、後処理を意識しすぎずに撮影できるのがうれしいポイントでした。
手ブレ補正の実力と限界
光学手ブレ補正(IS)は想像以上に効き、ゆっくり歩きながらの撮影やテーブルでのトークは十分安定します。ただし、激しい動きや暗所では限界も感じました。
特に24~50mmあたりの歩き撮りでは、手ブレ補正が効いて「見ていて酔わない」程度に収まってくれます。一方で、走りながらの撮影や望遠端でのパン、かなり暗い場所では揺れが目立つこともあるので、そういったシーンではミニ三脚やジンバルを併用したほうが安心です。
日常と旅行で感じた「本当に便利なポイント」
毎日バッグに入れておけるコンパクトさと軽さ
一眼カメラはどうしても持ち出しに躊躇しますが、G7 X Mark IIIなら気軽に持ち出せて、結果的に撮影する回数が増えました。
スマホより一回り大きい程度なのに、センサーやレンズは明らかに“カメラのそれ”なので、「今日も一応持っていくか」と思える絶妙なサイズ感です。撮るかどうかわからない日でも、バッグに入れておくハードルがぐっと低くなりました。
旅行で「持ってきてよかった」と感じたシーン
旅行では、夕暮れの街角やカフェの窓辺でのポートレート、夜の手持ち撮影で特に差を感じました。
広角24mmで街並みをダイナミックに収め、100mm側ではさりげなく人物を切り取れるので、旅行中のさまざまなシーンを1台でカバーできます。夜の屋台やライトアップされた建物も、F1.8–2.8の明るさとISのおかげで三脚なしでもそこそこ低感度で撮影でき、「暗かったから諦める」という場面が減りました。
Wi-Fi転送でその場でSNSに投稿する流れ
スマホ連携で撮ってすぐ投稿できるので、編集も含めたワークフローがスムーズになりました。
Canon Camera Connectアプリを使えば、撮影直後にスマホへJPEGだけをサッと転送し、SNS用に軽く編集してそのまま投稿できます。RAWデータはカメラやPCに残しておけるので、「記録としてしっかり残す写真」と「すぐシェアする写真」を分けて運用できるのも便利でした。
正直に話す、G7 X Mark IIIの弱点
暗所や室内スポーツ撮影で感じた限界
暗所や室内スポーツなど、動きの速い被写体にはあまり向いていないと感じました。
1.0型センサーとしては健闘しているものの、ISO3200を超えるとノイズが目立ち始める印象があります。被写体ブレを抑えるためにシャッタースピードを上げようとすると、どうしても高感度に頼る場面が増え、画質面ではフルサイズ機や最新のAPS-Cミラーレスには及びません。
また、AFも日常スナップやVlog用途なら十分ですが、室内スポーツのように被写体が高速で前後に動くシーンでは追従しきれないことがあり、「決定的瞬間を確実に押さえたい」という用途には不向きだと感じました。
バッテリー持ちと熱の問題
コンパクトなボディゆえに、バッテリー持ちや連続動画撮影時の熱にも注意が必要です。
静止画中心であれば1日観光程度はなんとか持ちますが、4K動画や長回し撮影を多用すると、予備バッテリーがほぼ必須です。夏場の屋外で4Kを連続撮影していると、本体温度上昇による録画停止が起きることもありました。そのため、長時間のイベントの記録よりも、短いクリップをこまめに撮るスタイルに向いていると感じます。
G7 X Mark IIIを一言でまとめると
まとめると、G7 X Mark IIIは「スマホだとどこか物足りない」「もう少し空気感まで写したい」と感じていた私にとって、ちょうどいい一歩目のカメラでした。
ポケットに入るサイズなのに、1.0型センサーとF1.8–2.8のレンズから生まれる立体感やボケ味は、スマホと並べてみると違いがはっきり分かります。逆光や夕景、薄暗いカフェのような難しいシーンでも、ハイライトや陰影の階調が素直に出て、「あのときの空気」を思い出しやすいカットが残せました。
Vlog用途でも、タッチAFや顔認識、チルト液晶のおかげで、初心者でも迷いにくく、自撮りや街歩きトークを気軽に撮れると感じています。4Kや縦動画、Wi-Fi転送にも対応しているので、「しっかり記録したい映像」と「すぐSNSに上げたい動画」をひとつのカメラで両立できる、バランスの良いコンパクトカメラだと思います。
